「スギナ」は厄介な植物?隠れざる魅力をご紹介します!

皆さんは、「スギナ」というとどんなイメージがありますか?
「刈っても刈っても生えてくる、厄介な植物」そんなイメージを持っている方も多いかもしれません。でも、実はこのスギナは、野草茶や外用薬として、私たちの健康な暮らしを助けてくれるとっても万能な野草なんです!
私も、小谷村に移住してから、様々なところで「スギナは厄介もの」という言葉を聞いていたので、スギナが野草茶になると聞いた時は、とても驚きました。
今回は、そんなスギナの魅力をたっぷりとお伝えできればと思います♪

スギナとは?

スギナは、トクサ科トクサ属の植物で、ツクシが枯れた後に芽を出し、草丈が30~40cmほどになる、中空の円柱状の植物。ヨーロッパでは、このスギナを形が馬の尻尾に似ていることから「ホーステール」と呼び、古くからハーブとして利用してきました。また、スギナを乾燥させたものは、問荊(もんけい)という生薬として、古くから親しまれています。

スギナの効能①むくみの予防

スギナの効能として、まず挙げられるのが「むくみの予防」です。
スギナには、高い利尿作用があり、古くから日本でも、穏やかに効く植物性利尿剤として使われてきました。利尿効果によって、水分を排出して、むくみや水太りを改善してくれ、同時に毒素を体の外に排出してくれる働きもあります。
同じく利尿作用の高い「ドクダミ」とブレンドして野草茶として楽しむのもおすすめです!
※腎臓機能不全や心臓不全による浮腫の場合は、使用を避けてください。

スギナの効能②骨を丈夫にする

スギナは、他の野草やハーブには、あまり含まれていないミネラルのケイ素を多く含む植物。
ケイ素は、骨や軟骨の発育を促してくれるので、骨粗しょう症対策にもおすすめの野草です。最近では、このケイ素が豊富なことが注目され、肌や骨の再生を助けるアンチエイジング効果のある野草としても、期待をされています。

スギナの効能③アレルギー対策

スギナは、野草茶として内服するだけでなく、外用薬としても様々な効能がある野草です。痛んだ髪や爪のケア、ニキビ、湿疹などの皮膚症状には、弱火で長時間煮出した液を外用することがおすすめ。
また、スギナは、アレルギーの原因にもなるヒスタミンを不活性化させるビタミンやミネラルを含んでおり、抗原抗体反応を正常に動かしてくれるので、アトピーなどのアレルギー対策にも効く野草として、注目をされています。

スギナを野草茶で楽しむ

こんなに多くの効能があることを知ると、「我が家の庭先にも、スギナがいっぱい生えているから、活用したい!」そんな風に思う方もいるかもしれません。

スギナを使って野草茶を作ってみたい場合には、スギナが最も元気に伸びている時期である5〜7月に採取することがおすすめです。採取する際には、除草剤などで汚染されていない場所を選んで採取するように気をつけてくださいね!

スギナを収穫できたら、あとは綺麗に水で洗って、天日干しさせればOK!しっかりと乾燥できたら、細かくカットしてお湯150mlに、小さじ1程度のスギナを入れて、7分ほど蒸らせばスギナを使った野草茶の完成です。
また、乾燥させたスギナをフライパンで乾煎りすると香ばしさがアップするので、おすすめですよ♪

  

手軽に収穫ができて、様々な効能がある「スギナ」。ぜひ、皆さんも暮らしの中に取り入れてみてくださいね!