最近のイチオシ野草!クズの魅力とは

暑い夏が終わり、過ごしやすい日が増え、日に日に季節が、秋に向かっているのを感じます。今回は、そんなこれからやってくる秋に向けて、秋の七草について書きたいと思います。

みなさんは、秋の七草をご存知ですか?春の七草は、馴染みがありますが、秋の七草と言われると、パッと出てくる方は少ないかもしれません。

秋の七草は、ハギ・オバナ(ススキ)・クズ・ナデシコ・オミナエシ・フジバカマ・キキョウの7種類で、春の七草が、無病息災を願って七草粥として食べられるのに対して、秋の七草は、鑑賞して楽しむ植物がほとんどです。

この秋の七草は、山上憶良が万葉集で「秋の野に 咲きたる花を 指折り かき数ふれば 七種の花」「萩の花 尾花 葛花 瞿麦の花 女郎花 また藤袴 朝貌の花」と詠んで以来、日本の秋を代表する草花として親しまれるようになったのだそうです。

この秋の七草の中で、8月初旬から中旬にかけて綺麗な紫色の花をつけるのが、クズの花です。このクズの花も、私たち魔女の活動の中で、欠かすことのできない植物のひとつです。

クズは、根の部分は漢方の「葛根(かっこん)」として、解熱剤などとして利用されています。また、花の部分は「葛花(かっか)」と呼ばれ、葛の花由来のイソフラボンの効果で、エネルギーに変換できなかった食べ物が、中性脂肪へ合成されるのを防いだり、脂肪の分解や燃焼を助けたりと、お腹周りの脂肪を減少させてくれる効果があるのだそうです。

まさか、道端で採ることのできるクズの花で脂肪を減らすことができるとは!知ったときは、私たちもとても驚きました。

乾燥させてお茶にしたり、砂糖と水、レモン汁などと一緒に煮詰めてシロップしたりと、様々な形で楽しむことができるのもおすすめポイントの一つです。

この記事を皆さんが読んでくれている頃には、クズの花はすでに落ちてしまっているかもしれませんが、気になった方は、ぜひ試してみていただけると嬉しいです。